創立40周年記念誌 地域社会振興財団
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地域社会振興財団は、地域社会が抱える諸問題について研究し、地域に生活する皆さんが生きがいを持って健やかに暮らすことができる地域社会づくりに貢献し、地方自治の充実に寄与することを目的に設立された。主な事業として、地域医療に従事する医師、看護師、保健師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、理学・作業・言語療法士、歯科衛生士、事務職員、地域住民などを対象に地域医療情報研修センターで「中央研修会」を開催している。リハビリテーションに関する研修は、1982年(昭和57年)度から「理学療法士等研修会」「理学・作業療法士研修会」「在宅リハビリ研修会」「リハビリテーション研修会」と称して開催してきた。【在宅リハビリ研修会】第8回在宅リハビリ研修会までは、快適な在宅生活の支援−障害の克服と介助方法をテーマに医師、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等リハビリテーション関連職種を対象に企画したものである。当時、「リハビリ」という言葉は、広く一般にも普及してきたが、真に「リハビリテーション」が認識されているわけではなく、医療や福祉の専門家においても十分な在宅におけるリハビリテーションの理念や方法を理解しているとは限らないのが現状であった。本来の在宅リハビリテーションのあり様、障がいを持った方や介護者に適切な生活支援ができるような人材育成を目的とした研修であった。第9回以降の在宅リハビリ研修会では、使える在宅リハビリ実践法−障害の理解と自立支援−をテーマとして、病院や施設で適切なリハビリテーションを受けずに在宅生活を始めた患者や在宅で機能や能力が低下した方に対しての適切なリハビリテーションサービスが提供できるよう、本来のリハビリテーションの意義を理解すると共に障がいを持った方の障害特性を知り適切な生活支援、介護者支援ができる医療関連職種の育成を目的に企画した。リハビリ研修会のあゆみ(平成14年度〜平成23年度)定員修了申込開催年度回数平成14年度第7回在宅リハビリ研修会3012 平成15年度第8回在宅リハビリ研修会30休会9平成16年度第9回在宅リハビリ研修会3035 平成17年度第10回在宅リハビリ研修会3030 平成18年度第11回在宅リハビリ研修会30休会9平成19年度第12回リハビリテーション研修会3015 平成20年度第13回リハビリテーション研修会3014 平成21年度第14回リハビリテーション研修会3026 平成22年度第15回リハビリテーション研修会3020 平成23年度第16回リハビリテーション研修会3011 【リハビリテーション研修会】第12回リハビリテーション研修からは、リハビリテーション介入の実際〜実践・疾患別リハビリテーション〜をテーマに研修を企画した。平成18年度診療報酬制度が大きく変わり、疾患別リハビリテーション料が導入された。日常臨床業務に携わる医師、看護師、理学・作業・言語療法士を対象に、脳血管疾患クリティカルパス、地域包括ケア、呼吸コンディショニング、感覚統合、嚥下障害、認知運動療法など、種々のアプローチ手法による実際を知って頂き、患者治療の一助となる研修を目ざした。リハビリテーション研修会風景研修会名109自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長 金 子  操リハビリテーションに関する研修会

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