創立40周年記念誌 地域社会振興財団
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どうか。」などの意見や、医師からは「医師として長く診療に携わっていると、医療を受ける側の立場を忘れてしまうことがある。このような機会は、住民側の意見を聞く貴重な機会として有意義である」「今回参加して、地域医療についていろいろな立場の人が考えていることに勇気づけられた」などの意見が出された。また、アンケート結果によると、2006年(平成18年)の「県民フォーラム」に参加したことにより地域医療を守る意識が生まれ、現在の活動のきっかけとなったとの記述もあり、当時の「県民フォーラム」が確実に参加者の意識に影響したことの表れだと考えられた。(地域医療白書第3号111頁〜112頁)活動報告(下北北通り地域医療研究会)総括の様子グループワーク(西北五地域医療研究会)資料展示活動報告1694 最後に地域医療の確保を図るためには、住民、医療、行政関係者の理解と共通認識、そして協力なくしては進めることはできない。「県民フォーラム」は、多くの県民の方々に、住民も、医療、行政関係者と一緒になって地域医療を支える主体であるという意識の変化をもたらし、青森県の地域医療が大きな一歩を踏み出す契機となったものと考えている。今後、これら県民の意識の変化が更に広がり、具体的な行動に結びついて青森県の地域医療づくりが進むよう、引き続き、積極的に取り組んでいきたい。最後に、このような「県民フォーラム」開催の機会をいただいた地域社会振興財団の関係者の皆様に深く感謝する。

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