創立40周年記念誌 地域社会振興財団
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8今回地域社会振興財団40周年の記念誌に原稿を書く様に依頼され、あらためて本財団の10周年記念誌、20周年記念誌、30周年記念誌に私が書いたあいさつ文を見直してみると10周年誌の私の資格は「財団法人へき地振興財団参与」であったが、20周年誌のあいさつ文では本財団理事となっており、30周年記念誌のあいさつでは地域社会健康科学研究所所長となっていた。私の記憶に間違いなければ本財団は自治医科大学が設立された当時自治医大の研究所(へき地生態科学研究所)を運営するための資金を集める事を目的としてつくられたと理解している。その後へき地生態科学研究所は研究と同時にへき地に勤務する卒業生の研修並びに卒業生との協同研究も盛んに行う様になり、わが国のへき地医療、地域医療の研究の中心として発展してきた。以上の医学の研究、研修の2本柱に加えて研究所では平成元年度から「長寿社会づくりソフト事業」が始まり、それと同時に本財団の体制が強化され、その名称も「地域社会振興財団」と改められた。更に平成11年度から始まった「地域医療・福祉等高度化促進支援事業」の一つとして始まった「健康福祉プランナー養成塾」では都道府県、市区町村の厚生行政の企画立案に携わる職員(事務、保健師、医師等)が2週間という長期にわたって研修を受ける事業であり、その研修は日光市のホテルでも行われた。この事業は養成塾と呼ばれ、私は生まれて初めて塾長という職名を与えられた。私は研修の始めの開講式に塾長としてあいさつし、開講式の後のパーティに参加する事と日光での会に時々参加するだけであったが、参加者の中には自治医科大学の卒業生がいる事も度々あり、私としては楽しい思い出となっている。自治医科大学は創立40周年を迎え、わが国の地域医療の関係者の間での自治医科大学に対する期待は高まる一方であるが、自治医科大学の発展と呼応して同じく40周年を迎えた地域社会振興財団が演ずる役割の重要性は今後ともますます増大すると元地域社会健康科学研究所所長として強く信じている。前地域社会健康科学研究所所長 髙 久 史 麿(自治医科大学名誉学長・日本医学会会長)地域社会振興財団創立40周年を祝して

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