2011年(平成23年)に青森県で開催した「地域医療を考える県民フォーラム」では、フォローアップの意味が大きく、2006年(平成18年)に同県で開催した「地域医療を考える県民フォーラム」を経て活動が活発化した住民団体の事例紹介と、その事例をもとしたグループワークというプログラム構成をとった。フォーラム当日の様子「地域医療を考える県民フォーラム」にはおよそ300〜400人が参加した。県庁所在地の会場で行われることが多かったが、へき地からの無料臨時バスを運行するなどの工夫を行い地域医療の課題を抱えるへき地からも多くの方が参加した。参加者の内訳では、行政関係者、医療関係者、一般地域住民がそれぞれおよそ3分の1ずつを占めた。「地域医療を考える県民フォーラム」の中心であるテーマ毎の分科会では、数名の発表と会場毎のディスカッションが行われた。分科会では地域に密着した関係者が司会、発表者を務めることが多く、なごやかな雰囲気の中、参加者が活発に主体的な発言をする姿が見られた。分科会報告では、それらの分科会報告の後、さらに参加者全員で討論を行ったが、そこでは全体像を捉えた上での主体的な意見が多く聞かれ、時には斬新なアイディアも聞かれた。パネルディスカッションの様子2011年(平成23年)に青森で開催した「地域医療を考える県民フォーラム」では、事例紹介とグループワークを経て、自らの具体的な活動に言及する発言が多くの参加者から聞かれた。アンケート結果「地域医療を考える県民フォーラム」ではその効果を検証し、今後の参考とする目的で前後アンケートを行ったが、それらからは参加者が自らの果たすべき役割に気付いたという結果が見てとれた。また、2011年(平成23年)に青森で開催した「地域医療を考える県民フォーラム」のアンケートからは5年を経ても2006年(平成18年)に開催した「地域医療を考える県民フォーラム」が現在の活動に良い影響を与えている様子が垣間見えた。今後の展望今後も継続的に「地域医療を考える県民フォーラム」を開催し、各関係者が主体性を持ち、互いに足並みを■えて地域医療の課題について考える場づくりを行う一方、これらの取組が全国に広がり、各都道府県が主体的に同様の取組を行うことを期待したい。その際、当財団は、これまでの「地域医療を考える県民フォーラム」開催で培ったノウハウをまとめて提供し、都道府県を支援できるものと考える。分科会の様子173
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