部 門血液医学研究部門① 細胞の移動と増殖に果たす凝固線溶系因子の役割に関する研究② 遺伝子治療の実用化に向けた基盤技術の開発研究と応用研究研 究 内 容多研 究 成 果神経系代謝性疾患の地域性との関わりにおける遺伝子などについて検討してきた。今年度は、Na+ポンプのノックアウトマウスにより情動(こわがり遺伝子)異常のモデルマウスを作成し、■桃体の障害を明らかにし、偏頭痛・うつ病・突発性難聴など臨床との関連の可能性を切り開いた。さらに、転写因子Six1が耳のパターン形成に関与している事を明らかにし、BOR症候群のモデルとして内耳形成についての研究への道を開くものである。これらの研究に際して、細胞内mRNAタンパク質動態解析システムが利用された。下垂体細胞中ホルモン分析実験システムを用いた、下垂体前葉細胞の局所環境と機能の検討を行い、GH/PRL/ACTH/TSH/LH細胞などが各々の細胞関係がそのホルモン産生と関連が示唆された。その他にも肥厚した気管支基底膜と気管支喘息患者の上皮細胞の態度の差、あるいは肺胞上皮細胞の貪食機能、脊髄横■帯の弾性繊維の多寡と部位関係性、胎盤の機能と形態の関係性等多くの研究成果を上げることが出来た。血液医学研究部門では、造血機能、血栓の発生や線溶系のメカニズムについての研究を展開すると共に、遺伝子治療の実用化に向けた研究を行ってきた。今年度は、組み換えアデノ随伴ウイルスの作製・精製システムを用いて、アデノの随伴ウイルスを用いてgerbil hippocampusへの遺伝子転送、膵臓癌の遺伝子特異性、中枢性尿崩症、amyliid-βpeptide、卵巣癌血管新生と腫瘍の成長などについて、その分子生物学的メカニズムについて検討を続け新知見を得た。さらに、ヒトの個人識別のためのDNA多型調査、ブタとラットを用いたRH型遺伝子多型、ABOホモログ遺伝子多型についての基礎的知見を得た。また、蛍光RI多重染色画像解析システムを用いてRNASplicingの補助因子であるRNPS1の機能の解析を行い、核酸の局在を明らかにした。また、同様のシステムを利用して、ゴルジやERから分泌するprotein-Cの異常を示すR169W,R352W,G376Dを用いてTrans-Golgi Network、あるいは紫外線障害DNArepairのDDB2splicingの多型について検討した。その他、凝固・線溶系に① 組換えアデノ随伴ウイルスの作製・精製システム② 磁気細胞分離装置③ リポ蛋白質分析シ整備機器ステム41
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