創立40周年記念誌 地域社会振興財団
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多伝部 門① 脳・神経系代謝性疾患の地域性との関わりにおける遺伝子学的研究血液医学研究部門① 細胞の移動と増殖に果たす凝固線溶系因子の役割に関する研究② 遺伝子治療の実用化に向けた基盤技術の開発研究と応用研究研 究 内 容研 究 内 容研 究 成 果究行研究成果が得られ、現在その評価を行っているところである。研 究 成 果環境医学研究部門は、へき地における環境要因と疾病の発生に関する研究、脳・神経系代謝性疾患の地域性との関わりにおける遺伝子などについて検討してきた。今年度は、下垂体細胞中ホルモン分析実験システムを用いて、ラット下垂体前葉の細胞間連携を知るために生後60日のオスラットを用いて光学的組織免疫化学法によりFollicular Stellate 細胞のConnexin 43とS-100蛋白、I型Collagenについての免疫組織化学的ならびに細胞間ネットワークの形態的関係を電子顕微鏡学的に検討した。抗S-100蛋白陽性細胞のクラスターがtransition zoneにはっきりと認められた。I 型Collagenも前葉のダクト様構造の外側に並んで認めた。Microvilliは葉状腔内に見られ、connexin43蛋白はgap-junctionに陽性であった。下垂体ホルモン分泌に2種類のメッセージがあり、顆粒細胞はFollicular Stellate細胞の膜に直接関与しgap-junctionを通じて顆粒を放出する事を示唆した。血液医学研究部門では、造血機能、血栓の発生や線溶系のメカニズムについての研究を展開すると共に、遺伝子治療の実用化に向けた研究を行ってきた。今年度は、遺伝子多型リアルタイム検出システムにより、脂肪細胞の分化遺伝子pyγの新しいexonを使ったアイソフオームを見つけて発現量を解析し、その多くが発現していることを明らかにした。また、RHプロモーター解析を行い、新たな機能配列からタンパクの発現とRHプロモーターに存在する転写モチーフを見つけることが出来た。さらに、Naポンプノックアウトマウスにおいて神経細胞のクロライドイオンの濃度が高く、呼吸中枢神経が働いていないことを細胞内mRNA ・タンパク質動態解析システムを用いた実験により明らかにした。また、① リアルタイムin vivoイメージングシステム② FACSCalibur HGフローサイトメーター(4カラータイプ・アナライザータイプ)整備機器整備機器43平成16年度部 門環境医学研究部門

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