創立40周年記念誌 地域社会振興財団
56/240

部 門① 細胞の移動と増殖に果たす凝固線溶系因子の役割に関する研究② 遺伝子治療の実用化に向けた基盤技術の開発研究と応用研究研 究 内 容研 究 内 容研 究 成 果測定圧測定心、圧負荷、容量負荷の3グループに分類し、2139ヒト遺伝子mRNA について検討し、CDKI1A,MKP-1が増加し、成長因子なしで慢性の圧負荷心筋症を来たすこと、細胞の抑制と刺激が圧負荷の病態生理における明らかな因果関係を演じていることなどを示すことが出来た。これらの研究には、超音波診断装置や磁気細胞分離装置が効果的に利用できた。研 究 成 果血液医学研究部門では、造血機能、血栓の発生や線溶系のメカニズムについての研究を展開すると共に、遺伝子治療の実用化に向けた研究を行ってきた。今年度は、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)を遺伝子治療用ベクターとして利用する研究を行った。ウイルスを利用するには、大容量の培養細胞から迅速に組換えウイルスを分離、精製する必要がある。塩化セシウムの密度勾配超遠心法を用いた簡便にrAAVを得られるアフィニティカラムクロマトグラフィーによる精製法を確立し、純度100%の組換えウイルスを得ることができる使用条件を見出すことができた。また、細胞治療や遺伝子治療などにおいてウイルスベクターをはじめとする様々な遺伝子導入技術が開発されているが、体内発現においては発現が不十分であることや一過性であるなどの問題が残り、経時的な評価も困難であった。そこで、ラットやマウスの各臓器(脳、肝臓、膵臓、腸管、腎臓等)や皮下腫瘍、筋組織などに様々な経路から投与し、遺伝子の発現量と分布をリアルタイムin vivoイメージングシステムにより経時的に追跡し、各種ベクター系や臓器移植による遺伝子産物発現様式の解析を行い、その至適条件を検討した。麻酔薬の体内時計発現リズムへの影響を検討し、その種類、作用時間、麻酔深度、薬物投与時刻の相違による影響、メラトニンや睡眠薬などの併用による治療効果についても、明らかにした。また治療実験を念頭に、癌転移など生体に特有の現象を再現した疾患モデル動物の作製を行った。さらに単一遺伝子機能解析として有名な、各ト① 多因子疾患遺伝子発現・SNP解析システム整備機器整備機器46平成17年度部 門血液医学研究部門

元のページ  ../index.html#56

このブックを見る