創立40周年記念誌 地域社会振興財団
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① 地域における疾病の特性と環境要因の解明に関する研究病態生理研究部門① 病態検査、臨床生理等に関する基礎的研究・臨床的研究② 悪性腫瘍の発生機序等に関する細胞病理学的研究③ 生活習慣病又は難病に関する基礎的研究研 究 内 容研 究 成 果環境より受けるストレスは、生活習慣病の発生に関する大きな課題である。本事業では、脳内分子の量的・経時的変化の変調を検討し、末梢-中枢連関機構の障害を解析した。最近発見された満腹物質Nesfatin-1は視床下部と脳幹のニューロンにおいてストレス関連物質CRH, Oxytocin, POMC, noradrenalin, serotoninと共存している。ラットで、Nesfatin-1の脳室内投与は恐怖行動を起し、またストレス負荷は血中ACTHとglucocorticoidレベルを増加させる。そこで、ラットでNesfatin-1が如何なる神経経路を介してストレス応答を起すかを明らかにすることとした。拘束ストレス負荷は視床下部の神経核PVNとSONのNesfatin-1ニューロンおよび延髄の神経核NTS, LC, DRにcFOS発現を起し、一方血漿Nesfatin-1レベルには影響を与えなかった。脳室内Nesfatin-1投与はPVN, SON, NTS, LC, DRとMedian rapheにcFOS発現を起し、さらにPVNのCRHニューロン,NTSとLCのnoradrenalinニューロン, DRのserotoninニューロンに cFOSを発現させた。Nesfatin-1はPVNから単離したCRHの細胞内Ca濃度を増加させた。脳室内Nesfatin-1投与は血漿ACTHとglucocorticoidレベルを上昇させた。以上の結果から、ストレス負荷により活性化される中枢Nesfatin-1系はCRH・noradrenalin・serotoninニューロンを活性化して視床下部‐下垂体‐副腎系を腑活化し、中枢および末梢ストレス応答を惹起することが明らかとなった。難治性の不妊の原因は、女性、男性においても原因があることが知られている。本事業では、二次元電気泳動システムを用いて精子抗原タンパクのアミノ酸解析・遺伝子同定・抗体産生等、生化学的解析を実施し、不妊の臨床増及び病態を解明し、その治療方針の確立を目指す。本年度は、まず女性の不妊の原因についての研究を行った。精子と卵の結合障害や子宮への着床障害の原因の一つと言われている抗透明帯抗体は3種類存在するが、それらの分子量の違いを利用して、抗体のクラス分類を行った。抗透明帯抗体を保有する女性の血液を用いて解析を行っ置① 脳内分子動態解析① 超音波メカニカルストレス負荷システム② ヒト小腸細菌叢装③ CCDカメラ付顕④ タンパク質精製シ⑤ テラスキャン⑥ Bio Station ID ⑦ 遺伝子・タンパク整備機器システム微鏡システムステムVPCシステムMTAシステム73平成21年度部 門環境医学研究部門

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